織田信長の女性説は?上杉謙信にも女性説が?

NHKの大河ドラマにも取り上げられて話題となった戦国時代の井伊直虎は、女城主であったように、戦国武将にも女性が存在していました。

そのため、戦国武将の中にも女性説が疑われる人物があり、武田信玄と激闘を繰り広げた上杉謙信には根強い女性説があります。

織田信長にも一部で女性説があり、テレビ番組や日本史サスペンスなどでいろいろな奇説が取り上げられて、小説や舞台などの作品としても登場しています。

織田信長をはじめとする戦国武将で取り上げられる女性説について紹介します。

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織田信長の女性説を裏付けるものは?

織田信長の女性説を説明するには、信長が残した20人以上いる子供たちの存在や、「尾張大うつけ」と呼ばれた頃に、湯帷子を肩脱ぎしていた逸話などからも無理があります。

しかしながら、織田信長の顔立ちが、当時の戦国武将の中でも不似合いなほど美形の優しい容貌をしていたようですので、小説や舞台作品に女性説としてフィクション作品が作られるようです。

直木賞作家の佐藤賢一さんが、織田信長の女性説をフィクションとして「女信長」を発表し、天海祐希さんが演じる信長でテレビ番組が作成されています。

先見性と独自の価値観による超合理主義で天下人まで上り詰めた織田信長を、女性説という奇抜な設定で、小説やドラマの中ではよりドラマティックな展開を想像させられますが、史実から判断すれば、かなりの矛盾があります。

上杉謙信の女性説の方が説得力がある?

織田信長に残された逸話や史実からは、女性説を裏付けることに無理がありますが、上杉謙信の女性説は、作家の八切止夫氏によれば、上杉謙信の姉の子である景勝との間柄をスペインのゴンザレスという人物がフェリペ2世にあてた手紙に、「景勝の叔母」という記述をしていることを根拠としています。

また、上杉謙信は生涯独身であったことに加え、多くの戦国武将が抱えていた側室も持たず、小姓のみを傍に置いたことも女性説を強くしています。

しかも、毎月10日前後に腹痛を起こして部屋にこもっていた記録から、生理痛を想像させ、上杉謙信の女性説の根拠とされています。

上杉謙信にかかる女性説の根拠とされる手紙に書かれた続柄の表記や、生前の腹痛の状況なども、女性であると断定するだけの説得力はなく、疑惑の域を超えるものではありません。

戦国武将に存在する女性説には?

戦国時代にいた女城主の存在から、戦国武将の中にも女性説が疑われる武将や、小説やドラマの中での奇抜さのために女性説を取り入れて表現されることがあります。

織田信長も、佐藤賢一さんの「女信長」で女性説を取り入れた作品として取り上げられていますが、史実から判断すると矛盾点が多く存在します。

女性説が疑われる武将には上杉謙信なども、生涯独身であったことに加え、残された手紙や毎月の腹痛などの記述から言われますが、決定的な根拠はありません。

戦国武将の女性説には、戦国時代の特殊性や小説やドラマに取り上げる際の奇抜さを狙った意図が感じられます。

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